はてしない物語


「はてしない物語」


ミヒャエル・エンデ作


 私が初めて自分で「観たいなあ」と思った映画は「E.T.」でした。ところがちょっとした願掛けをして、その願いがかなったら観に行くということにしていたら、願いは成就したのですが、そのころには世間も私もすっかり「E.T.」熱は冷めてしまっていて、結局観ないで終わってしまいました。

 テレビなどで有名な場面やパロディなどを観る機会が多かったので、何となくは知っているのですが、結局どういう映画なのかは実のところ知りません。

 映画通でもないので、そんな映画が結構たくさんあります。♪スト~リ~ はああ~ あああ~ あああ~♫という曲とともに、竜が空を舞う映像がくっきりと脳裏に焼き付いている「ネバーエンディングストーリー」もその一つです。

 エンデの「はてしない物語」が原作だったとは、読んでいる途中で知りました。

 エンデは相当のこだわりやだったらしく、挿絵や装丁など、色々と注文が多かったらしいですが、映画の製作に関しても、当然もめて、裁判沙汰にまで発展したそうです。

 もしも、今エンデが生きていて、「はてしない物語」を電子書籍に…なんて話が持ち上がったら、どうなっていたのでしょうか。

 私は「あかがね色の表紙」に興味があり、図書館から借りてきたのですが、フィルムコートがかかっており、さらには私の最近の読書スタイルは通勤の電車の中でなので、あまりの重さに耐えかねて、途中文庫本に変えてしまったので、エンデの作品を正規に楽しんだとは言えないなあと思いました