モモ

 

「モモ」

 ミヒャエル・エンデ 作

 岩波書店

 

 「モモ」と言えば不朽の名作ですから,題名だけでもご存知の方は多いはずです。私も,もちろん知っていました。と言いますか,小学生のころ読んだ記憶があります。ですが,全く内容についての記憶がありません。

 読み始めても,途中で投げ出してしまったのか,もしくは心の何処にも引っかからなかったのか…ですから,もう一度読もうと思ってはいたものの,なかなか手が伸びませんでした。

 ところが,先日参加したビブリオバトルで,ほかのバトラーさんが紹介しているのを聞いて,読まずにはいられなくなったのです。

 そして読んでみて…何度も読み返したくなるというそのバトラーさんの言うことが納得できました。

 セリフのひとつひとつの深いこと!

 きっと小学生だった私は,時間になんて追われたことがなく,毎日ボーっと過ごしていたんだろうなと思います。