「クレイジー・ジャック」
ドナ・ジョー・ナポリ
金原瑞人・小林みき 訳
「ジャックと豆の木」のパロディ小説です。細やかな心理描写と,独自に意味付けした小道具の使い方で,現代社会の大人向けの小説になっています。
生活に欠かせないものは,一般的には衣食住ですが,自分自身の欠かせないもの,それは一体何なのだろうと考えさせられます。
そして,それを求めるために「賭け」に出るべきなのかどうなのか…。
クレイジー・ジャックに倣うのであれば,賭けは3回まで。私はおそらくすでに一回の賭けは済んでしまっています。
残り2回の賭けをするべきかどうなのか。
自分にとって欠かせないものがはっきりわかれば,迷わず賭けに出るつもりです。