「おんぶにだっこ」
さくらももこ 著
小学館
このエッセイは著者が2~3歳の頃の記憶をたどって書かれたものが中心です。
たいていの人はこのころの記憶はあまりないといわれているので,それを言葉にして大人になってから表現できるというのは貴重なことだと思います。
どうかするとこのころの子供は,胎内の記憶を持っているといいますから。
そういえば,先日友人とこの胎内の記憶が話に上りました。彼女には2歳前のお子さんがいるので,胎内の記憶を聞いてみたいのだけど,言葉がなかなか出ないので早く聞いてみたいなあとのことでした。
彼女は幼児時代,非常に感受性の強い子供だったそうです。きっとさくらももこのように,幼年期の思い出を鮮明に心にとどめているのではと思います。
彼女のお子さんの胎内の記憶も気になりますが,彼女自身の幼年時代の記憶も,非常に興味があります。
子育てで奮闘している彼女に,ぜひこの「おんぶにだっこ」を読んでほしいと思います。機会があったら「カッテニカケハシ」で本を届けたいと思います。