「熱球」
重松清 作
新潮文庫
野球にはさほど興味はありません。高校時代,野球部に彼氏がいたわけでもありません。けれども,高校生活最後の夏は,野球部の応援にはるばる電車を乗り継いで,野球場へ行きました。ルールもろくにわからないのに,声を張り上げて応援した記憶は,私の青春時代の思い出の一こまです。
作者も高校時代,「熱球」という応援ソングを声を張り上げて歌ったそうです。
そんな「熱球」という歌をベースに書かれたこの物語は,直球勝負から20年後のおはなし。
「甲子園」という確固たる目標物がなくても,夢を追い続けることを忘れてはいけませんね。