「三びきのやぎのがらがらどん」
マーシャ・ブラウン え
せた ていじ やく
福音館書店
本の内容紹介によると「山の草をたべて太ろうとする3匹のヤギと、谷川でまちうけるトロル(おに)との対決の物語。」とあるので,弱いヤギたちが知恵を絞って荒くれ者のトロルをやっつける話かと思いましたが,意外な展開です。原題を見てなるほどと思いました。
日本の昔話にはなかなかこういう話は見当たりません。それもそのはず,「三びきのやぎのがらがらどん」はノルウェーの昔話です。北欧の昔話をいろいろと読んで日本のそれと比較してみたくなりました。
「お腹が空いて草を食べに行く」のではなく「太ろうとして」という表現も「あれ?」と思いました。最後の「チョキン,パチン,ストン」は,日本の昔話に良くある「どんとはれ」とか「とっぴんぱらりのぷ」などに似ていますが,原文ではどういう表現になっているのでしょうか。
他の出版社からも違う人の絵や訳で絵本になっているようなので,原文と併せていろいろと読んでみたいと思います。